コイズミ300年の歴史とこれから
1716年に商祖・小泉太兵衛が麻布の行商を始めてから約300年の間、
「三方よし」の考えのもと、社会に愛される企業として歩んできたコイズミ。
長年培ってきた技術と経験はどのように育まれてきたのか。
時代の流れを見据え、広く社会に貢献するために邁進した歴史を振り返る。
1716年に商祖・小泉太兵衛が麻布の行商を始めてから約300年の間、
「三方よし」の考えのもと、社会に愛される企業として歩んできたコイズミ。
長年培ってきた技術と経験はどのように育まれてきたのか。
時代の流れを見据え、広く社会に貢献するために邁進した歴史を振り返る。
この時代、精力的に他国に出かけて商った近江商人たちには、独特の商道徳があった。
売り手や特定の買い手だけでなく、地域社会への貢献を重んじる「三方よし」の理念は、現在の小泉産業グループの経営理念にも脈々と受け継がれている。
順調に事業を伸ばした「近江屋新助商店」は、1847(弘化4)年には、京都・富小路六角に店を構えるまでに至った。
商都大阪に出店した小さな商店、時を経てそこから小泉産業が生まれる。
「三方よし」の理念のもと、太兵衛の子孫たちは商売を拡大。1871(明治4)年には、当時の日本経済の中心であった大阪・船場に進出。
現在の小泉産業本社がある備後町に「立木屋森之助商店(後の「小泉新助大阪店」)」を出店。当社ではこの年を近代創業元年としています。
1904(明治37)年、小泉新助商店は、同族経営者5人の出資によって「小泉合名会社」となる。社章のロゴ(ミツウロコ)、社是「人格の育成向上」ができる。
全社員を集めた「テイクオフ大会」を京都国際会議場で開催
社員の意識改革と構造改革をめざす5カ年の「ニューボーン活動」スタート
1987(昭和62)年、若き人材の育成と照明文化の普及を目的に、世界の学生を対象とした照明デザインコンペを創設。以来15年間で世界37カ国、2万人の学生が参加した。
こうしてブランドメーカーとしての体制を整え、再出発をはかった小泉産業だったが、行く手には困難が待ち受けていた。
バブル崩壊による住宅着工件数の落ち込みや、デフレによる販売額の低下、経営コストの肥大化などを背景に、1998年、小泉産業は企業始まって以来の赤字を計上する。
さらに翌99年には、販売したインバータ照明器具に不良が見つかり、多大な費用と人手を投入して市場からの自主回収を余儀なくされる。
しかしながら、この危機は、小泉産業をブランドメーカーとして一回り大きく成長させる試練となる。
不良発生によって「品質」の重要性をこれまで以上に強く認識した小泉産業は、品質保証体制の根幹となるマネジメントシステム構築をめざし、国際規格である「ISO9001」の認証取得に向けた取り組みを開始した。
そして社員全員参加による地道な活動を進めた結果、2001年、認証を取得。翌2002年には、環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」も取得した。
ツムトーベルスタッフ社はオーストリアを拠点にグローバルな営業を展開する世界有数のオフィス照明メーカー。1990(平成2)年、コイズミは日本総代理店契約を締結。
コイズミのホームページは、普及率10%程度というインターネット黎明期に、照明業界の中でもいち早く開設。
商品情報、リクルート情報、企業情報などを掲載。
経済のグローバル化など、急激に変貌するビジネス環境に対応するため、「経営5カ年計画」をスタート。照明事業・家具事業では、「社内カンパニー制」を導入。同時に、全事業で「選択と集中」をスローガンに掲げ、不採算部門の撤退なども含め、「強い企業」への変身を推進した。
成長する子どもたちの学習環境を充実させる家具を展示。専任スタッフが、お客様の要望にかなったプランを提案。
建築・デザイン分野の出版社として世界的に名高いイタリアのデザイン誌「L'ARCAEDIZION(S.P.A)」が、1987(昭和62)年から開催してきたコイズミ国際学生照明デザインコンペを特集化。このコンペが世界の若い学生たちのデザイン能力向上に大きな役割を担うものであると認め、歴年の入賞作品を紹介する特集号「あかりのありか=The way of light」を編集・発刊。
お客様からのお問い合わせや部品供給などに迅速に対応するため、家具専門のお客様相談室と部品センターを設置。またお客様に安心してお使いいただくために、さまざまな環境試験ができる「コイズミ家具検査センター」も設置。
商祖・小泉太兵衛は、その家訓の中で「お得意様、お客様の信用・信頼を得ることを何事にも優先する」と残している。
コイズミの300年の歴史は、企業の社会的責任を果たすための歩みであった。
今後も小泉産業グループは、「三方よし」の精神のもと、コイズミのDNAである"新しい着眼と独自の発想"で、新たな商品やサービスの創造に励んでいく。
そして、お得意様、お客様の満足を実現しながら、広く社会に貢献していきたいと願っている。