日本最大の次世代照明制御DALIシステムラボ
「OBAL STUDIO」開設

2015年10月、東京ショールームをホテルや商業施設などの大型施設に特化した、お客様の課題を解決する大型のソリューション型ラボ「OBAL STUDIO」としてリニューアルオープンしました。国内唯一・最大規模のDALIシステムの導入などにより、コイズミ照明が提案する施設照明の新しい価値を体感・検証していただくスペースとして活用していきます。

日本最大の次世代照明制御DALIシステムラボ「OBAL STUDIO」開設

集客・誘導効果など新しい施設照明演出の価値を
施設の主役である“空間”で体感・検証できる大型ラボ

増え続ける訪日外国人観光客への対応などを背景に、首都圏ではホテルや商業施設の開設が相次いでいます。それに伴い、コイズミ照明でも施設照明をご提案する機会が増加。ここからオフィスビルや医療・福祉施設なども含む施設市場に切り込み、お客様が抱える施設照明特有の課題を解決していくことは、照明専業メーカーとしての使命です。そこでお客様に施設の主役である空間の照明演出を、実際の規模に近い形で体感していただくため、ともに実験・検証を行える大型ラボとして東京ショールームをリニューアル。「OBAL STUDIO」としてオープンしました。

約200㎡のフロア「OBAL STUDIO」は、3つのステージや間接照明検証実験スペースなどで構成されています。導入している照明制御システムは、照明制御の国際規格であるDALI(Digital Addressable Lighting Interface)に対応したシステムで国内最大規模。DALI対応の250台の照明器具を一括制御し、最大で約6万通りの照明シーンの制御を行うことが可能です。「OBAL STUDIO」では、同システムを実際に操作していただきながら、きめ細やかな実験・検証を行うことができます。また、光・テキスタイル・コンテンツの3要素を統合した「ルミナステキスタイル」も展示。フルカラーLEDを搭載した布張りのパネルが面発光し、さまざまなコンテンツが表示されます。集客・誘導効果やワクワク感を高めることができる新たな演出手法として注目されています。

リニューアル以来、クライアント・設計者・デザイナー様など多数の方にご来場いただき、パートナーシップを育む場として活用しています。

ルミナステキスタイル01 ルミナステキスタイル
ルミナステキスタイル02

商業施設価値に対するコイズミ照明の考え方

商業施設価値に対するコイズミ照明の考え方

個別照明ごとに調光と調色ができ、照明設備管理も容易にする
DALI対応器具と制御システムを日本でもスタンダートに

今後の施設照明において、コイズミ照明がお客様の課題解決に大きく貢献すると考えているのが、次世代照明制御であるDALIシステムです。照明制御の国際規格であるDALIは、世界ではすでに主流。ヨーロッパではDALI対応の制御システムが80%近く導入されています。

一方で、日本ではDALIの導入が遅れています。その理由は、LED照明の登場以来、各照明メーカーはLEDチップを購入し、独自の照明器具を開発するようになり、制御方式もバラバラになったためです。メーカー側は、照明器具と制御システムが同一でないと性能の保証をしなくなり、結果として、お客様は照明器具と制御システムの自由な選択ができなくなっているのが現状です。しかし、DALIが普及すれば、器具の選択は自由になり、施設照明の課題解決と新たな価値創造の可能性が飛躍的に広がります。

DALIの特長の一つは、回路ごとだけでなく、同一回路内でも器具ごとに調光や調色が可能なことです。個々の器具を自由自在にコントロールして組み合わせをつくることで、さまざまな効果を持った照明シーンを、何万通りでも実現することができます。また、双方向通信ができることも大きな特長です。照明器具の一つひとつにアドレスがふられ、インターネット環境さえあれば、器具の不具合をどこからでも確認することができ、従来のような人手による点検が不要となるため、照明設備管理の効率もアップします。そして、建物が大きくなればなるほど、そのメリットが発揮されます。さらに、遠隔地にある複数の建物の照明を一括管理することも可能で、「OBAL STUDIO」では、東京と各地のショールームを結び、遠隔操作を体感していただくことができます。

DALIの特長

個別制御可能
1. 個別制御可能
DALI対応器具を使用することで、同一回路内でも個別に調光や調色などのコントロールが可能。
回路分けをする必要がないので、施工や管理が容易になる。
双方向通信
2. 双方向通信
今まで一方通行だった通信が双方向通信に変わり、器具の状態や電気使用量などが監視しやすくなった。
PCで監視と調光やON-OFFなどの制御が可能なため、1ヵ所で複数の施設管理ができる。
双方向通信
3. オープンプロトコル
DALI規格に準拠した器具であれば、メーカーに捉われることなく同一システムで制御可能。
ビルのエネルギー監視システム(BEMS)と連動させることで、空調やカーテンブラインド、エレベーターなども同時にコントロールできる。
イメージ1
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DALIシステムにより大阪ショールーム「KLOS」の照明器具をリモートコントロールでき、東京、大阪の相互でライブ映像の確認ができます。

空調やブラインドなどとも連携が可能な
DALIの普及によってお客様の空間価値の向上をめざす

さらにDALIはオープンプロトコル(国際規格による共通言語)であるため、規格に対応した器具であれば、メーカーに捉われることなく、同一システムで制御が可能です。そのため、お客様はより安価な器具を選択でき、コストを削減することができます。また、照明器具だけではなく、ビルのエネルギー監視システム(BEMS)と連動させることで、空調や電動カーテンブラインド、エレベーターなども同時に制御が可能。自由自在な調光・調色の制御により、快適性や集客性などを高めながら、省エネやコスト削減を図れることからも、次世代の制御システムといえます。

コイズミ照明では、このDALIに早くから着目していました。日本での普及をめざして、2015年度には国内で初めてプロパー品としてDALI対応の照明器具を開発・発売。2015年度は約300アイテムを発売し、2016年度は約550アイテムを発売予定です。2016年4月には、特にホテル需要が多い東京と大阪に、施設照明に特化した部署を設置。営業・設計・開発が一体となり、お客様に「DALIならコイズミ照明」と選んでいただけるような提案活動に努めています。

コイズミ照明がDALIの普及を図る目的は、お客様の空間価値を高めるために他なりません。今後も「OBAL STUDIO」や各地のショールーム機能を活用しながら、お客様とのパートナーシップを深め、施設空間の価値向上に光を通して貢献していきたいと考えています。

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