「創造するホテル」がコンセプトのホテルリソル上野。アートとデザインを取り入れ、文化と人が出会う場として新たな価値の発信を目指す
ホテルリソル上野は地上10階建て、総客室数115。
ビジネスと観光いずれのニーズにも対応
JR上野駅から徒歩1分の場所に建つホテルリソル上野は2020年7月にオープンしました。造作家具の設計から納品までをコイズミ照明の施設家具事業部が行い、その搬入・設置をホリウチ・トータルサービスが担当。グループ会社同士の連携によるシナジー効果を発揮したプロジェクトです。
施設家具事業部にとって、本件は内装担当の三井デザインテック様との初プロジェクトでした。「新型コロナウイルス感染拡大の影響で造作家具の対応ができるメーカーが見つからず、三井デザインテック様は困っておられました。そこで、かねてから欠かさず情報提供を行っていた当社にお声が掛かりました。未経験のコロナ禍で、しかも通常よりかなりの短納期を求められましたが、長年の信頼から『KOIZUMIの仕事なら』と、実績のあるタイの製造工場が対応を約束してくれたことで、安心して当社も受注を決断しました」(上・秋岡)
設計と製造では、ホリウチ・トータルサービスから図面上では解らない現場視点の細かいアドバイスを受けたことで、ロスなく精度の高いプランを作成することができました。また、コロナ禍の対策として、当時まだ一般的ではなかったWeb検品を導入。「初めての試みでしたが、現地工場に信頼のおける品質管理担当者を置くことで、画面越しでもしっかりと品質を確認できる体制を構築しました」(秋岡)。このようにして、重要課題だった短納期と設計・製造の品質担保を両立しました。
そうした中、4月に緊急事態宣言が発出。東京港湾、国内物流は混乱しましたが、工場からはすでに初回コンテナ船が出港していました。「商品は通常なら着港後にコンテナから一度倉庫に移しますが、予測がつかない混乱期でも計画通り納品するため、直接現場に搬入するという普通は実施しないプランを着想。緊急事態宣言下でさまざまな情報が錯綜するなか、各方面との連携を密にし、情報を正しく整理することで乗り切りました」(宮武)
施工現場では、「密」を回避するための人員配置を工夫するとともに、消毒などの感染対策を徹底。「施設家具の各担当から、商品情報やお客様のこだわりなどを細かく情報提供してもらったので、スムーズに作業できました」(権藤)。「現場での調整やトラブル対応など、担当した権藤の迅速かつ的確な情報提供と対処により、最後まで質の高い仕事ができました」(上)
コロナ禍の混乱と短納期という難関は、小泉産業グループならではのシナジーが発揮されなければ乗り越えられませんでした。「三井デザインテック様との初仕事にあたり、施設家具事業部としてはいつも以上の配慮と丁寧さを心掛けました。その思いをグループの仲間同士で共有できたことが、スピーディな連携を生み、プロジェクトの完遂につながったのだと思います」(上)。三井デザインテック様からは、照明事業を含めた小泉産業グループの総合力に高い評価をいただき、新たなお仕事にもつながっています。お客様からの期待を力に変え、さらなる信頼を獲得するべく今後も全力で取り組んでいきます。