導光板には和紙を封入。アクリル工場での実験や、ショールームで原寸モックアップを見ながら打ち合わせを行い、無事完成に至った。
京都らしい伝統と格式を保持し、かつ企業価値を高める最高級のゲストハウス兼保養施設を目指し建てられました。照明は「光で空間を広げる」をコンセプトに計画。客室内に導光板照明による『光の欄間』を提案。古来より自然光を取り入れ空間を仕切るという役割を果たしてきた欄間の機能を、人工光の「面」によるやわらかな仕切りとして空間に落とし込み、コンセプトを実現しました。また、オーナー様が想いを込めて名付けた建物名にちなみ、月の光に照らされた「蓮の池」を和紙の重なりで表現した行燈も提案。導光板照明と行燈は、水族館の水槽パネルをつくるアクリル技術を駆使しています。伝統素材と最新技術が融合した照明器具は、日本建築になじむ仕上がりとなりました。