HERO GYM

HERO GYM

マシーンが並ぶトレーニングエリア。鏡を見る時、ユーザーがどの位置に立つか、など緻密に計算して照明設計を行った

店 舗HERO GYM

  • 所在地
    東京都豊島区目白
  • 事業主
    株式会社nextH 様
  • 設計・施工
    株式会社フェニックス 様
  • 販売元
    有限会社プラスライト 様

「筋肉を強く、美しく見せる」

「日本最高峰」を掲げるトレーニング専用ジム「HERO GYM」は、2019年7月にオープン。当社は照明設計を担当し、機械と人間の肉体の美しさが映えるモノトーンの空間づくりに貢献しました。
かねて複数のプロジェクトに共に取り組んでいたプラスライト様から本プロジェクトの依頼をいただいたのは、2019年初めのこと。照明設計に課せられたテーマは「トレーニング中とポージングの際に鏡に映った筋肉を強く、美しく見せること」、そして「利用者がトレーニングに集中できるよう眩しくしないこと」でした。
「以前に担当したジム案件の経験を基に、筋肉の隆起感を出し強く見せるためには細い光が、筋肉を美しく見せるために色はオレンジの電球色が効果的と考え、まずは改装前の現場に照明器具を持ち込み、施主様に体感していただきました」(濱田)。細い光を使うことについては施主様、設計・施工監修を担ったフェニックス様の双方より賛同を得ましたが、光の色については、異なる意見も出て、少し課題が残りました。次に東京ショールームにて検証会を実施。細い光で眩しくない照明器具を5、6種類用意し、 3パターンの光の色を体感いただきました。その結果、自然な筋肉の色合いに近い温白色の採用が決まりました。「検証会で当社の照明に関する幅広い知識とノウハウが活きたご提案ができ、関係者が前向きな想いで意見交換を行えたことで、全員が納得できる結果を導き出せたと思います」(大久保)

イメージ 使われていないマシーンにも光を当て、鏡に反射させている

複雑化・多様化するニーズに挑戦し続ける

もう一つ、当社の強みを活かしたご提案ができたのは、1階の受付から地下1階のトレーニングエリアに行くまでの動線の演出です。濱田は自らジムに足を運んで雰囲気を体感し、照明プランに落とし込んでいきました。「ロッカーでは真っ白な明るい光の使用を避け、他の人の目が気にならない落ち着いた気持ちになれるようにしました。そしてトレーニングエリアへと続く廊下と階段では、リングに向かう格闘家のように闘志を掻き立てるため、フラットな光ではなくユニバーサルダウンとスポットライトを使用。通路に複数の光だまりをつくり、徐々に気分を高めていく流れを演出しました」(濱田)
ユーザー視点を盛り込んだプランと綿密なご提案により、「HERO GYM」の照明設計はフェニックス様から高い評価を獲得。別件の照明計画もご依頼いただくなど、当社の店舗向け事業は新たな広がりを見せています。
「本プロジェクトを通して、LCRという空間設計における照明のプロフェッショナルチームを持つ当社の強みも感じていただけたと思っています」(大久保)。照明設計は、エンドユーザーのニーズに応じて複雑化し、多様化します。当社はこれからも挑戦を続け、ユーザー様や施主様にご満足いただける空間づくりに貢献していきます。

イメージ 「HERO GYM」入口。落ち着いた雰囲気の中、トレーニングへの意欲を掻き立てる
イメージ 静かな雰囲気の受付&ショップ。スポットライトは全体で約120台、ダウンライトは約80台納入した
濱田 綾斗
[照明設計]
コイズミ照明株式会社
市場開発本部
首都圏市場開発統括部
LCR東京
第2設計室
濱田 綾斗
大久保 嘉彦
[開発営業]
コイズミ照明株式会社
営業本部
首都圏営業統括部
市販営業部
東京西営業所
大久保 嘉彦