お客様の新しいチャレンジをサポート チームワークとフットワークで
オフィス空間に新しいあかりを提供

チームワークとフットワークでオフィス空間に新しいあかりを提供

オフィス三菱地所設計 中部支店

  • 所在地
    愛知県名古屋市中区
  • 事業主
    株式会社三菱地所設計 様
  • 設 計
    株式会社メック・デザイン・インターナショナル 様
  • コイズミ照明
    担当者
    高田 斉(開発営業)、
    杉浦 貴之(設計)

チームワークでお客様の不安を一つ一つ
丁寧に解消し、信頼を得て正式受注に

東京都千代田区に本社を置く、日本最古の組織設計事務所である三菱地所設計様。建築・土木の設計・監理をはじめ、リノベーション業務、都市・地域開発関連業務等を幅広く行い、130年にわたる歴史の中で、時代の先端を行く技術や新たな制度など、常に新しいことに取り組んでこられました。今回、その三菱地所設計中部支店様(以下、中部支店様)の事務所移転プロジェクトにおいて、お客様の新しい取り組みをサポートさせていただいた、高田 斉(開発営業・中部営業部 店舗施設営業所)、杉浦 貴之(設計・中部営業部 LCR名古屋)の活動を取材しました。

当初、中部営業部では、中部支店様との接点はありませんでしたが、首都圏で接点のあるコイズミ照明の取締役からの紹介で、中部支店様を訪問することになりました。初回訪問時はカタログにて、製品ラインナップや導入事例を説明しました。特に販売を開始して間もない照明コントロールシステム『TRee』について、営業担当の高田は、「TReeに関しては、特長を中心にしっかり説明させていただきました」と話します。この時点では、中部支店様からは事務所移転のお話は出ず、次回は名古屋ショールーム見学のお約束をいただいて、訪問を終えました。

イメージ 「ショールームは製品を体感していただくだけでなく、お客様の要望に対しての検証や実験にも活用しており、当社の大きな強みです」(高田)
イメージ 「チームワークを含めた総合力が、お客様の信頼を得る大きな強みの一つです」(杉浦)

名古屋ショールームには、中部支店様の支店長をはじめ、3名の方にご来館いただきました。ショールームでは、専門スタッフと連携して、『TRee』を体感いただくとともに、製品だけでなく、コイズミ照明について理解を深めていただく場を設けました。そこで初めて、事務所移転プロジェクトについてのお話をお聞きし、新しい技術の導入や取り組み(スマートスピーカーで照明を制御すること)を検討されていることを知りました。高田は、「初回訪問時には出なかったお話を伺うことができて、当社に対する信頼感の高まりを感じつつ、お客様のチャレンジを是非ご支援させていただきたいと強く思った」と言います。その後、2回目のショールームご来館の際には、実際に使用する照明器具と『TRee』の接続実験を行い、問題なく接続できることを確認しました。「2回にわたるショールームご来館において、営業・設計・ショールームスタッフが、お客様の不安を取り除きたいという共通の思いと高い専門性で、それぞれの役割を果たしました」と杉浦は話します。

お客様の最大の不安を解消する為に、デモ機(スマートアダプタ・メモリーライトコントローラ)を使って、実際の現場にて実験を行いました。その不安とは、『TRee』導入による、お客様の社内セキュリティシステムへの影響と、特別な設備工事などによるコストアップでしたが、どちらも問題ないことが確認できました。『TRee』の特長の一つである「導入のしやすさ」をご理解いただいたことで、正式に採用が決定しました。

会議シーンや時間に合わせた
あかりの変化で人の意識も変化

『TRee』を導入いただいたのは、ギャラリー・応接室・会議室の3エリアです。ギャラリーと応接室は、スマートスピーカーAmazon echo dot(第三世代)との連動によって、出社時は「おはよう」と声をかければ照明が点灯し、退社時は「おやすみ」と声をかけると照明が消灯します。また、ギャラリーはスケジュール設定により、一日の中で照明環境が自動で変化していきます。お客様からは、「明るさが変化するので、時間の移り変わりに気づくことができ、時間に対する意識が高まる利便性の高い機能」とのお言葉をいただいています。会議室については、会議中に色温度や照明シーンを音声で切り替えることができます。

イメージ 会議室では、「プロジェクターのシーンにして」という音声で、天井中央のペンダントが消灯し、ダウンライトが調光によって手元だけを照らしてくれます

納品時に現場にて照明シーンの設定を行った杉浦は、「空間設計における照明のプロフェッショナル部門として、お客様のご要望をお聞きしながら、照明の知識や過去の経験を踏まえて、それぞれのシーンに最適な提案をさせていただきました」と話します。

『TRee』のシステム構成図

『TRee』のシステム構成図

*PWM調光、DALI調光・調色制御にはマルチシグナルコンバータが必要です。
*音声コントロールには、スマートスピーカー、スマートフォン又はタブレット及びWi-Fi環境が必要です。
*音声コントロールには、各社アプリケーションのダウンロードが必要です(対応OS/iOS11以降又はAndroid5.0以降)。
*Amazon Echo、Alexaは、Amazon.com, Incまたはその関連会社の商標です。
*Google Homeは、Google LLCの商標です。

現場で発生する課題は
フットワークの良さと粘り強さで解決

納品時には、設計どおりに作業や設定が進まないことがあります。今回現場で発生した課題は納期への影響が心配される内容ではありましたが、コイズミ照明の研究開発拠点「R&Dセンター(大阪市)」の『TRee』開発部門(特機商品部)のフットワークの良さと粘り強い対応により解決することが出来ました。

また、スマートスピーカーAmazon echo dot(第三世代)の初期設定や、ソフトウェアアップデートによる仕様変更の影響で、それまでと同じ動作をしなくなったなど、お客様から『TRee』以外でのご相談をいただいた際には、すぐに現場に出向いてご支援させていただきました。「現場に行ってくれたのは、自宅で使っているスマートスピーカーで同じような経験をしたことのある私と同部門の社員でした。彼のフットワークの良さが本当に嬉しかったですね」と高田は当時を振り返ります。今回、お客様の新しいチャレンジに対して、社内の部門やエリアを越えたコイズミの総合チーム力でサポートさせていただきました。これからも、このチーム力に更なる磨きをかけ、お客様に貢献してまいります。

イメージ 「これからもお客様はもちろん、プロジェクトに関わる皆さまからの信頼を得るために、誠実で丁寧な対応を大切にしていきます」高田(左)、杉浦(右)