物流拠点の拡充と優れた運行管理で業界の課題解決に貢献

小泉産業グループの物流機能を担うコイズミ物流株式会社では、輸送の効率化やコストダウンを図るとともに、ドライバー不足という社会的課題の解決をめざして、2014年から東西で物流拠点の再構築を行ってきました。大阪営業所(大阪市住之江区)、横浜南営業所(横須賀市)ともに、お客様や社会へのさらなる貢献をめざした取り組みを進めています。

物流拠点の拡充と優れた運行管理で業界の課題解決に貢献

近距離便の運行時間見直しでドライバーの拘束時間短縮と
お客様へのコスト削減効果を創出(大阪営業所)

物流業界では、若手層を中心としたドライバー不足が深刻な課題となり、輸送コストの上昇だけでなく、トラックの確保そのものまで難しい状況になっています。大阪営業所では、ドライバーが減り続けている一因である、長時間勤務の削減をめざした取り組みを2015年10月から開始しました。大阪営業所の24時間稼働のスタートと同時に、運行内容を一部見直し、大阪府内向けルート便の積荷時間を、夜積みから朝積みへと変更しました。従来の夜積みでは、出発時間の早い遠距離便から積んでいたため、最終出発の近距離便では協力運送会社様のドライバーの待ち時間が長くなるという課題点がありました。そこで、近距離便を朝積みにしたことで待ち時間がなくなり、大幅な拘束時間の短縮につながっています。

また夜積みでは、できるだけ早く荷物を持ち帰ってくる必要性から、集荷範囲が営業所から半径50km程度に限られていました。しかし、朝積みの場合は朝までに持ち帰り仕分ければよいため、集荷範囲が200km程度に広がります。これにより、名古屋や岡山のお客様の荷物も集荷し共同配送便に載せられるようになりました。共同配送による輸送効率アップは、グループ外のお客様に対するコスト削減効果を生むと同時に、積載量の増加はコイズミ物流の利益にも貢献。また、荷受人様にとっても、他メーカー分と合わせて荷受作業が1回で済むという「三方よし」の効果が生まれています。

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お客様へ安定的な商品供給や輸送コスト削減、
リードタイム短縮などに貢献(横浜南営業所)

2014年10月に春日部営業所(埼玉県)にあるコイズミファニテックの倉庫機能を移転・拡大したのが、横浜南営業所です。移転先はかねてから荷役をお願いしていた株式会社ロジパルエクスプレス様の横浜センター内。港に近い立地のため、ほぼ100%海外生産であるコイズミファニテックの商品の受け入れに便利です。コンテナのまま春日部営業所に輸送するため、ドレージ料の負担も軽減されました。

また、倉庫のキャパシティが大きくなったことで、出荷量・入荷量ともに2014年度比で110%程度増加。関東で売上が拡大しているコイズミファニテックの販売店様に、在庫を切らさず供給できる体制が整いました。さらに、春日部営業所を中継拠点とすることで配送ネットワークがいっそう充実し、お客様への配送リードタイムの短縮にもつながっています。

コイズミ物流では、2016年4月に組織変更も実施。営業管轄をグループ会社ごとにすることで、各グループ会社と関連する業界のお客様に対する商品配送や3PL(物流業務のトータルな受託運営)を従来以上に提案しやすくなりました。

今後も全国の物流ネットワークを活用し、お客様の商品の安定的な配送を基本に、さらなる輸送の効率化によるコスト削減やCO2削減、また、ドライバー不足の解消にも貢献できる取り組みを進めていきます。