家具配送の全体最適を考えた効率化の提案

家具配送の全体最適を考えた効率化の提案

広さと機能性を兼ね備えた柳川第二倉庫

配送拠点一本化の提案で家具配送の課題を解決

物流業界は、慢性的な人手不足という大きな課題を抱えています。中でも家具配送は大型で重量があり、荷物の積み下ろしなど、高齢化が進むドライバーには大きな負担となるため、取り扱う運送会社も少なくなっています。そのような配送の課題に加え、コイズミファニテックでは在庫に関する別の課題も抱えていました。そこで、コイズミ物流は、学習家具在庫を九州エリアに集約し、家具の一大生産地である大川(福岡)を拠点とした全国配送網の構築を提案しました。
「大川は大手家具店の物流拠点が多数存在し、家具配送ネットワークが充実しています。その物流拠点で商品を引き渡すことができれば、納品までの物流ルートに無駄がなく、品質劣化も防ぐことができます。この物流ルートを家具業界では“大川渡し”と呼んでおり、家具の配送に長けた地元の運送会社が底支えしています。その中でも当社と長年のお付き合いがあり、最も信頼のおける協力会社様にコイズミファニテック分の倉庫内入出荷作業と指定先までの配送を一括で委託し、家具配送に関わる多くの皆さまに貢献したいと考えました」(阿部)
従来、コイズミファニテックの学習家具の在庫は、春日部(埼玉)と津守(大阪)に分散していましたが、2019年度に春日部の在庫を、2020年度には津守の在庫を大川に移管しました。「配送網の変更は、得意先のご理解を得た上で進めなければなりませんし、情報システムの改修も伴います。そのため一度に拠点を集約するのではなく、二段階に分け、できるだけリスクを抑える方法を提案したことで、大きな混乱なく進められました」(阿部)

図

今回のプロジェクトは、コイズミ物流にとっても、輸配送効率化によるCO2削減や家具業界配送網活用のさらなるノウハウ蓄積という点で、実り多きものとなりました。今後もお客様と物流業界、そして社会にも貢献できるように、新たな挑戦を続けていきます。

イメージ 家具配送に長けた協力会社様とWin-Winの関係を構築しています
阿部 貴志
[プロジェクト担当]
コイズミ物流株式会社
事業本部
第二事業部
柳川事業所
阿部 貴志