2024年度、物流業界を取り巻く環境は大きく変化しました。トラックドライバーの時間外労働規制が実施され、また新物流2法が成立するなど社会的にも大きな注目を集めました。それに伴い業界においても価値観の変化・ニーズの変化が起こっています。当社においてもその影響が顕在化し、新規協力会社様の開拓並びに既存協力会社様と物流品質を高める活動を進め、全国輸配送ネットワーク維持に努めました。また、前期に開設した春日部拠点においては、庫内レイアウトの再設計による保管収支の改善、現場運用フローを見直し、荷役デリバリーロスの抑制にあたりました。
一方で、顧客別ソリューション営業を展開し、マーケットイン活動を推し進めたことで、食品業態の荷主様との取引が開始され、販路領域の拡大につながりました。
拠点戦略においても、春日部拠点の全面活用、大阪拠点では外部倉庫による受託拡大、そして福岡拠点では新規荷主拡充を図り、次年度に向けた準備取組を進めました。
人材教育の面では、24年度は成果と連動した階層別研修を実施し、現場力向上、営業力強化につながったと感じています。引き続き人材育成活動の強化を進めてまいります。
2025年度は、経営体質強化に向け、3つの取り組みを進めていきます。1つ目は物流サービスの高付加価値化の推進です。物流品質を向上させ、価値転嫁型のサービスを強化し、顧客の課題解決につなげていきます。2つ目は業務体制の再構築です。専門性、効率性を高め、顧客により信頼され必要とされる物流会社の確立を目指します。3つ目は自走する組織、風土改革PJを展開し、自発的に進化する組織風土の構築です。また、新WMS(倉庫管理システム)構築に向けた取り組みも進めていきます。グループ事業会社の新基幹システム移管に伴い、スムーズな移行・構築に対応するとともに、外販顧客物流システム強化のための物流基幹システム第2フェーズの準備も進めていきます。
2025年度も大きな環境変化が続きます。強みを活かし、社員全員が変革・実行する力を発揮しながら、お客様に最適な物流サービスを提案し続けるソリューション企業を目指します。