インバウンドが急速に回復する中、富裕層の外国人観光客のニーズに応えるため、全国各地で高級ホテルの開業が相次いでいます。2023年5月には、鹿児島市に県内初の外資系ホテル「シェラトン鹿児島」がオープンしました。ホリウチ・トータルサービスでは、全国のラグジュアリーホテル開業に伴うFF&E(家具・什器・備品)、OS&E(消耗備品)の搬入設置を数多く請け負っていますが、「シェラトン鹿児島」においても、これまでの実績を評価いただき、FF&E、OS&Eの搬入設置一括管理をご依頼いただきました。
「半年前から現地でリサーチを行い、地元の協力会社様とタッグを組んで万全の体制を構築し念入りに準備を進めました。通常、FF&EはC工事(建築工事・空調設備等完了後)工程での作業ですが、今回はA工事(建物の躯体工事)進行下での作業となり、工事関係の搬入が終了した夕方以降、短時間での搬入・設置に対応する必要がありました」(山崎)
「暗い時間帯になると、まだ照明がついていないエリアでの作業は、安全面からも品質を確保する上でも難しくなります。そのため、大型の家具などはあらかじめ廊下に搬入しておいて、早朝から設置することで間に合わせました。イレギュラーな対応でしたが、制約条件の中でいかにやり遂げるかも、私たちの腕の見せどころです。スタッフ全員が一体となって作業を進めました」(宮下)
現場リーダーとして統括管理を担当した山崎は、作業スタッフとしても経験を重ねています。現場を知っているからこそ、作業スタッフに的確な指示ができ、共感に基づくチームビルディングができました。また、今回の取り組みでは地元の協力会社様との関係を構築できたことも大きな収穫でした。
「現場での経験値を積んだからこそ身についた対応力が、イレギュラーな場面にも役立ちます。自分のさじ加減が現場の効率を左右するため、やりがいのある仕事ですね。若手社員にもこのノウハウを伝え、現場リーダーを担える人材の層を厚くしていくことも役割だと思っています」(山崎)
厳しい制約下で現場をまとめ上げ、安全と品質を守る現場リーダーたちが、ホテルの開業を縁の下で支えています。
九州地区はもちろん、全国的にも非常に注目度の高い案件であり、スケジュールも非常にタイトだったのでパートナー選びは重要でした。ホリウチ・トータルサービスは、建築本体工事と並行するイレギュラーな作業であったにもかかわらず、元請けをはじめ各業者との搬入管理を見事に調整いただき、予定通りに完納してくださいました。ホリウチの持つ人材ネットワークや連携力、経験・ノウハウは頼りになります。おかげさまで無事にオープン日を迎えられ、お客様からの評判も上々です。