ユニバーサルデザインの視点を取り入れた新シリーズ「ULTAGE(アルテージ)」。使う人のニーズに合わせ、ボタン一つで天板を昇降させ、高さを変えることができます
オンライン学習など、“学び”のニーズや環境は多種多様化し、個人のライフスタイルに合った学習家具が求められています。変化が激しいなかでも、当社のモノづくりは「顧客ニーズをつかみ、それをカタチにする」「お客様に満足いただける商品を製造し、適正な価格で販売する」の軸はブレることなく、ビジネスの変革を行っています。その基本姿勢を支えているのが、製造現場である工場と、品質の番人としての役割を果たす品質管理です。
現在は世界的な木材の供給不足と価格高騰で、家具の製造にも大きな影響を及ぼしています。当社ではそのようなリスクを想定し、戦略的に複数の供給先を確保することで、安定してお客様に商品をお届けできています。また、これまでのお客様からのご要望に基づく商品開発や、営業部門からの要望に加えて、EC販売の強化で、より多くのお客様からご意見やニーズをキャッチできるようになりました。製造と品質の部門は、これまで以上にモノづくりの創意工夫を重ねています。
コロナ禍以前は、試作品段階から現地を訪問し、実際にモノを見てご要望に応えるための確認や検討を行うことができましたが、製造から品質管理に至る工程を大きく見直し、コロナ禍でも自信を持って市場に商品を送り出せる仕組みを整えました。その仕組みが整ったことで、今年度に新発売するユニバーサルデザインを考慮した商品の開発でも、初めてトライする製作工程等を着実に進めることができました。そしてそれを共に推進する協力工場様は、長年の信頼関係のもと、当社の変革にもパートナーとして協働しています。
学習家具は、部品と部材が非常に多く、対応できる工場は限られています。しかし、アイテムごとに専門性の高い協力工場様を持ち、製造体制を整えているため、コロナ禍でも滞ることなく商品をお届けすることができました。「今期は、アフターサービスを含め、受発注等のシステム化を推進することで、製造工程の効率化を図り、ユーザーや販売店の皆様に今まで以上に安心していただけるよう、バックサイドとしてさらに貢献したいと考えています」(河内)
「コロナ禍でECサイトからの注文が急増し、品質に関するご要望も多数いただいています。そのご期待に応えるためにも、製造現場との連携を密にし、責任感を持って、日々品質向上に取り組んでいます」(大植)
そのバックサイドの活動が、お客様からの好評価にもつながっています。2021年度から強化したEC販売でも順調に売り上げを伸ばすとともに、家具専門店の目利きの担当者からも「学習家具といえば、やはりコイズミだ」という嬉しい言葉とともに、積極的に販売いただくケースも増えています。
「営業現場で、コイズミを信頼して指名買いしていただく場面に出会うと、非常に嬉しく励みになりますし、責任感で身の引き締まる思いです」(梶山)
お客様と協力会社様からの信頼をモチベーションに、これからも真摯にモノづくりに向き合ってまいります。