「違う発想」を駆使し、お客様の理想をかなえる

AUTOMATION ANYWHERE OFFICE

撮影:鈴木文人エントランスに納入したソリッド シームレス スリム。直線的なソリッド シームレス スリムをほどよく流動的に連ね、「なじむ・見せる」照明を実現

オフィスAUTOMATION ANYWHERE OFFICE

  • 所在地
    東京都千代田区
  • 事業主
    AUTOMATION ANYWHERE 様
  • 設計
    株式会社ミダス 様

ベース照明に「違う発想」で意匠性を付与

2021年1月、RPAソフトの開発と提供を行うAUTOMATION ANYWHERE様は丸の内に新オフィスをオープンしました。当社は執務エリアを除く全エリアの照明計画を担当。全体の設計を担ったミダス様からの指名で発注をいただけたのは、過去のさまざまな案件を通して蓄積した信頼のたまものでした。

今回手掛けた照明で特徴的なのは、エントランスに設置したソリッド シームレス スリムに「違う発想」で工夫を凝らした特注照明です。エントランス周辺の照明計画立案に際し、ミダス様から受けたオーダーは「空間を損なわず、アイキャッチとして目立たせること」。また、エントランスはオフィスのさまざまなエリアにつながる空間であるため、どのエリアへ行くにも違和感のない照度や色温度を緻密に計算する必要がありました。「打合せを重ねて出たアイキャッチとなる照明器具のアイデアが、ソリッド シームレス スリムを複数並べ、1灯ごとに2度ずつ傾斜させ波打たせることでした」(松村)

特注照明の製作では、藤田が机上のプランニングの段階で、波打つねじれのイメージを正確に再現できるよう、器具同士を連結する部材を作製しました。「初めて扱う特注照明でしたが、代理店様との長年の信頼関係により情報共有は一切滞りなく、施工も無事に進めることができました」(矢野)。「通常はベース照明として用いる器具に意匠性を持たせることに成功したのは、今後に続く大きな収穫です」(福田)

日本古来の「一室一灯」の発想で茶室を演出

イメージ 撮影:鈴木文人 茶室のシーリングライトはフラットに発光し、和テイストを引き出している

今回、外資系企業であるAUTOMATION ANYWHERE様が、日本法人の新オフィスに求めた要素の一つが「日本らしさ」でした。それをダイレクトに反映したのが、接客に使用する「茶室」です。「ここには土壁や畳といった和の素材が使われると聞き、そのテイストを邪魔しない照明器具を考えました。日本古来の『一室一灯』の考え方にのっとり、落ち着いた空間を演出するためワーロン素材のシーリングライトを提案することにしました」(松村)。大きな直方体の特注照明であるため、構造物全体を支えるフレームを目立たないように取り付ける必要がありました。「余計な構造物が見えないシンプルなデザインとなるよう、通常は器具の外側に出るフレームを内側に設置。さらに、照明によってフレームの影が映らないようにするために、試行錯誤を繰り返して器具設計を行いました」(藤田)

今回の二つの特注照明は、いずれも通常とは異なる見せ方・作り方への挑戦でした。「違う発想」を駆使したアイデアと、それを実現させたチームワークは、お客様のオーダーに、とことん応える当社のDNAといえます。「納期は厳しかったですが、設計から施工まで、つまり川上から川下まで情報をスピーディに伝えられたことが成功の要因になったと思います」(矢野)。「ミダス様からは、ものづくりもプロジェクト進行も高い評価を獲得し、本案件に続くお仕事も複数いただいています」(福田)

オフィス環境に対するニーズは多様化し続けています。当社は今後も創意工夫を重ね、お客様の期待に応えていきます。

イメージ 撮影:鈴木文人 エントランスから他エリアへ、違和感なく移動できるよう設計
イメージ 撮影:鈴木文人 会議室に納入した、システム天井タイプのソリッド シームレス。直線的で建築と調和する商品の特長が活きている
松村 公二
[照明設計]
コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
LCR東京
第2設計室(当時)
松村 公二
矢野 嘉祈
[営業]
コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
東京施設営業部
電設営業所(当時)
矢野 嘉祈
福田 聖
[開発営業]
コイズミ照明株式会社
首都圏市場開発統括部
東京施設開発部
第1開発室(当時)
福田 聖
藤田 陽彦
[照明器具設計]
コイズミ照明株式会社
企画開発本部
特機商品部
製作室 東京グループ(当時)
藤田 陽彦